【実機レビュー】G-SHOCK(GMW-B5000D-1JF)

 G-SHOCKのフルメタルスクエアモデル(GMW-B5000D-1)は、2018年にG-SHOCK初号機のフルメタル化に成功したモデルで、2021年現在でも人気が高い売れ筋である。このフルメタルは、ウレタン製の初号機を、キラキラと輝くポリッシュ仕上げのステンレス鋼を採用して、初号機の外見はそのままに造り替えた。

 2021年現在では、ボルドーIPを施したモデルやローズゴールドなどのカラバリも多彩に展開されている。

 スペックは、電波ソーラーに、Bluetooth連携など、最近のG-SHOCKなら普通に付いている機能がちゃんと搭載されている。フルメタル化した分、重量は約160g程度(腕周り17.5cmのベルト調整後)ある。

 筆者が所有するモデルは、2018年に発売されたシルバーのモデルで、誕生日に嫁からプレゼントで貰った時計だ。

良い点と悪い点

良い点:

 ・初号機の再現度が高い

 ・裏蓋がDLC(ダイヤモンドライクカーボン)製のスクリューバックになっている

 ・低価格かつ低ランニングコスト

 ・フルメタルにも関わらず、G-SHOCKに課せられている厳格な耐久テストをパスしている

 ・高い人気を誇り、ロングセラーになっている

悪い点:

 ・ヘッドとブレスレットのバランスが悪い

 ・バックルが軟弱

 ・ブレスレットがピン止めで、繋ぎ目が緩く、ヨレやすくなっている

 ・プッシャーが硬く押しにくい

 ・金属部分とミネラルガラスに傷が入りやすい

DLCのスクリューバックは滑らかな感触

 このモデルは従来のスクエアモデルとは異なり、裏蓋を題名の通りにされているが、DLCのスクリューバックにしたことで裏蓋と腕の接触部分が滑らかな感触になっているのは、とても良い点だ。

 過去にスパイク・リーモデル等のような特別なモデルではスクリューバックが採用される事もあったが、G-SHOCKの多くはネジ止め式の裏蓋で、ネジが腕と接触し痛いこともあった。だが、DLC製のスクリューバックにしたことで、感触が滑らかになり、傷が入りにくくなった。

 特に、裏蓋は時計を置いた際にバックルが直接当たる場所だが、耐傷性の高いDLCにしたことで、裏蓋に傷が入りにくくなっている。

ヘッドが重い反面ブレスレットが軽い

 折角、裏蓋に優れた素材を採用したにも関わらず、着け心地はあまり良くない。

 それは、ヘッドとブレスレットのバランスの悪さが原因である。このモデルは総重量約160g(ベルト調整後)で、ヘッドが重い反面ブレスレットが軽いため、ヘッドの重さに腕が引っ張られる感覚が辛く感じる。しかもブレスレットの繋ぎ目が緩く、ぶらぶらしてるので、ヨレが発生しやすくなっている。

 ちなみに、昨年北海道旅行に着けていく時計を検討した際、誕生日プレゼントのこの時計を候補から外したのは、ヘッドの重さが理由にあった。折角の旅行なのにヘッドの重さが不快なせいで台無しになっては大変だと思い、筆者が選んだのは極めて着け心地の優れているブルガリオクトだった。

軟弱なバックルと硬いプッシャー

 また、バックルは軟弱で、上手くはまらない時もしばしば。ブレスレットと腕の間に指を入れないと、しっかりはまらない時がある。

 4方向に付いているプッシャーは、とても硬く、強い力を入れないと押しこめない。金属製でないスクエアモデルはここまで硬くなかったと思うが、フルメタル化されたこのモデルは何故かプッシャーが硬くなっている。映画ライターの筆者は暗い映画館でバックライトを使用することもあるが、ライトを照射するプッシャーが硬すぎるので、暗所で使えない時もよくある。

リーズナブルなランニングコスト

 66.000円(税込)という、腕時計としては高くない定価と、木村拓哉や木梨憲武、河合郁人などの著名人も愛用する人気ロングセラーモデルとなったこの時計は、ランニングコストもリーズナブルだ。

 カシオ公式サイトによると、ブレスレット全交換で10.000円、ベゼル交換が5.200円、ソーラーパネル交換が3.000円となっている。ソーラーパネルの寿命は大体7年ぐらいと家電量販店の時計フロアの方から以前聞いたことがあるが、7年後に一式修理しても合計18.200円なので、機械式の維持費と比べたら断然安いと言えよう。(価格は2021年5月現在)

 また、カシオは部品保有期間を7年と設定しているが、この時計はロングセラーになっているので、今後も当面の間は生産が続くはずである。よって、長く修理しながら使える可能性が高い。

総評:カジュアルに使える遊び時計

 様々なカラバリも展開されている同モデルだが、筆者が所有するシルバーのこの時計は服に合わせやすく、G-SHOCKが合わなくなる中高年でもカジュアルな遊び時計として使えるだろう。

 色がついているモデルも、ファッションのワンポイントに使えそうだ。個人的には、河合郁人が何かの番組で着けていたゴールドも気になるが、見辛い反転液晶なのが購入するのを躊躇してしまう。

 フォーマルでも、公安職の人はすごく似合いそうな感じがする。時計にしては高くない方だし、男なら一本持って置いて損はしない時計だ。

(HIROKI)