20代でサブマリーナとロイヤルオークを正規店購入した映画ライターにインタビュー「次は海外でライターの仕事を拡げたい」

本誌代表HIROKI氏

本誌編集部では、僅か20代の間に超人気腕時計「ロレックス サブマリーナ」と「オーデマピゲ ロイヤルオーク」の2本を正規購入された映画ライターで本誌代表のHIROKI氏に、機械式時計の魅力と本誌の今後の展開についてインタビューを行いました。今回は、緊急事態宣言中という事情から、オンラインでの取材という形を取りました。

また、インタビュー終わりには「STADYPLUS」の海外移転についてのお話も伺えましたので、そちらの内容も掲載させていただきました。

※聞き手・文、武井誠治

以下、HIROKIをHIに敬称略しています

正規購入できた経緯について

HIROKI氏所有の「オーデマピゲ ロイヤルオーク」

武井「ロレックスサブマリーナ、今回のインタビューでは黒サブと略しますが、この時計とオーデマピゲのロイヤルオーク。この2本は現在正規店では購入が難しいモデルとなっておりますね。ロイヤルオークはどのような経緯で購入されたのですか」

HI「今日のインタビューは前回(今年3月に震災と社会福祉についてインタビューを行いました)と同じように敬語で答えますね。いつもはため口ですが、ため口で答えたらよその人が見たら「なんだこいつ偉そうに」と思われるので」

武井「よろしくお願いします」

HI「オーク(ロイヤルオーク)は、いつもお世話になっている大先輩の紹介で買うことができました。元々社会福祉の大学院に進むつもりで勉強していたので、今でも社会福祉の仕事として高齢者に施設選びのアドバイスとか時代劇の話をさせてもらうこともあるのですが、こういう仕事上高齢者と接する機会が多いのでそこで高齢の人脈を作ることができるんです。なかにはお金持ちの高齢者もいるんですよね。で、時計が好きなお金持ちの人が、といっても今では年齢の差はある自分の経営パートナーですが、自分が時計好きなのを知っていて「経営者になったんだからそろそろ良い時計買ったら」と誘っていただいて、購入することができました」

武井「そうなるとお仕事の繋がりで購入することができたのですね」

HI「そのおじいちゃん、パテックフィリップのユーザー調査パスしたんですよ(パテックフィリップは人気モデル購入前にユーザー調査が入る)。すごいよね。そのぐらいの大金持ちだからピゲも客扱いですよね。もしかしたら優先させてくれたのかもしれません。それでもオークは正規店ですごい順番待ちなので半年ぐらい待ちました。いくら待っても買えないでディスコン(販売終了)してしまうこともざらにあるので、買えたのは良かったです」

オーナーが語るロイヤルオークの魅力とは

武井「ロイヤルオークの魅力について教えてください」

HI「職人による仕上げですね。これだけ綺麗で上品な仕上げは見た事がない。自分はブルガリオクトというオークに似た八角形の時計を持っていますが、オクトよりも手作業で磨いたという印象を受けますね。この線がよく見えている辺りとか、角が残っている研磨の跡とかです。詳しいオークの実機レビューは次回の更新(5月26日)で記事を投稿したいと思います

武井「さすが三大ブランドという訳ですね」

HI「コロナでロレックスがすごい人気がありますが、ロレックス以上の外装の質感は確実にあります。今ロレックスマラソンを頑張っている人は雲上ブランド(ロレックスよりも上位のブランド)を買ったほうが歳を取った時に満足度が高いと思いますが、どうしてもスポーツモデルが欲しいという人もいるでしょうし、オークの所有者の一つの声として捉えて頂ければ十分です」

武井「黒サブはダイバーズという魅力があって、ロイヤルオークは上品な魅力があるという時計ブランド個々の魅力があるのでしょうね」

正規店で人気モデルを買うコツは?

武井「現在、ロレックスのスポーツモデルやオーデマピゲのロイヤルオークという人気モデルは正規店で買うことが困難な状況です。正規店で少しでも買えるコツは何かありますか」

HI「今はコロナの影響もありますし、どんな人も正規店で買うのは大変な時代だと思いますが、一番は人脈づくりでしょうね。時計が好きな人や、欲しいブランドのブティックと繋がりのある人とコネを作る。自分は時計が欲しくて人脈を広げた訳ではなく、仕事の関係上広がっただけですが、第一大学の先生なんて若い人が年配の先生よりも優れたものを着けるのは御法度ですから、時計のために人脈を広げたのではありません(HIROKI氏は昨年まで関東学院大学で客員講師として勤務されておりました)。そうやって色々な人と接して、有力者のお力を借りて少しでも購入のハードルを下げることがコツになるのかもしれません。だからといって「欲しいよ~欲しいよ~」としつこくおねだりするのはあまり良くないと思いますけど(笑)」

武井「人脈は大事でしょうね。特にお店との繋がりが」

HI「ブティックは売るのが商売なので、買って使い続ける人に売りたいと思っています。だから「安っぽい服だったから売ってくれなかった」みたいな事を言う人もいますが、見た目で判断している店員は個人的には少ないと思います。見た目よりも、ちゃんと買ってくれるかどうかで判断しているような気もします。プラチナカードを持っているのであれば、それを見せるというのも手かもしれません。店に入ってすぐ見せるのは「なんだこいつ頭大丈夫か」と思われるから、会話の中で冷静に見せた方が良いと思いますが」

武井「なるほど」

HI「ただ、オークのオーナーになってみて分かったことですが、やはり仕上げがロレックスよりも段違いなレベルなので、言っちゃ悪いですが外装が甘いロレックスをマラソン(ロレックスの正規店購入を目的とした正規店巡り)で買うのは考えものだと自分は思います

HIROKI氏の時計遍歴

武井「ところで、今回は良い機会なのでHIROKIさんの時計遍歴を伺いたいと思います。一番最初に購入された機械式時計は何ですか」

HI「知ってて聞いているよね(笑)」

武井「すみません。コミュニティのメンバー様からの質問票にあるので改めてお願いします」

HI「ブルガリオクトローマです」

HIROKI氏所有の「ブルガリ オクト ローマ」

武井「これは何歳の時に買われましたか」

HI「27歳の時です」

武井「27歳で100万円に近い高額な時計を買ったのですか」

HI「そのころとある出版社に中途採用が決まりまして、その記念に何か欲しいと思って思い切り買いました。正直に言うと、オクトの方が(ロイヤルオークより)大変でしたね。お金も少なかったですし、病気になってまで必死に働いてお金を貯めて買った時計でしたから。オークはオークで違う意味の苦労がありますけどね。ブルガリは元々好きなブランドでしたのでブティックにあったオクトを一目見て、かっこ良さに惹かれて買いました」

武井「そんな苦労をした時計なのですか。これからも大切にしていきたいですね。この時計はピンクゴールドが控えめに差し込み美しいですね」

HI「そう。ぎんぎらぎんに下品に輝く時計じゃなくて、上品な輝きのなかにローズゴールドがベゼルの間に挟まっているのが美しい

武井「HIROKIさんはブルガリがお好きなのですね。なぜですか」

HI「ブルガリは何でも質の良いものを創るんですよ。指輪から革製品から香水まで。だから、名前だけで売ろうとせずしっかりしたものを創っているんです。時計もそうで、まずムーブメント会社を買収し、時計の中身からしっかり作りこもうとしたんですね。今では時計メーカー宣言までしているマニュファクチュールになっていますけど、そういう企業努力がすごいなと思って、気に入っているブランドです」

武井「なるほど。そして、ブルガリの次に買われたのがロレックスのデイトジャストでしたね」

HI「そうです。あれは夏のボーナスで買いました。事情があってもう売っちゃいましたが」

武井「その後は、今年4月の黒サブと、ロイヤルオークですね」

HIROKI氏所有の「ロレックス サブマリーナ デイト」

HI「はい。黒サブは武井さんの力も借りましたが、なんとか正規で買えて良かったです」

武井「黒サブを購入後ロイヤルオークを購入された経緯を改めてお願いします」

HI「オークは大体半年前に予約したんですね。さっきも言ったように大先輩の紹介のもと駄目もとで。サブマリーナを買った後オークの順番が来て、どうするかということになったのですが、あの素晴らしい仕上げを見てしまうと買うしかないですよね。それに、買わなかったら次いつ買えるか分かりませんし」

武井「購入が叶って良かったですね」

将来購入を考えている時計は?

武井「こんな話を今するのも恐れ多いですが、将来的に何か購入したい時計はありますか」

HI「ロイヤルオーク買ったばかりなのに(笑)もうそんな話?」

武井「すいません。これも質問票にあって伺わなければならないので」

HI「しばらくは無いですね。こんだけ買ったら十分でしょ。でも、高額な時計でもし買うならジャガールクルトのレベルソです。高額といってもオークと比べたら安いですが。(レベルソは)手巻きで、とても渋い時計。それに、パテックやピゲなどの名門ブランドにもムーブメントを提供する老舗ブランド。だから若い今は買っても時計無知な人は「100円ショップで買った時計着けている」と馬鹿にするのがおちなので買いませんが、自分がレベルソに相応しい人間になったら買いたいなと思います」

武井「なるほど」

HI「手巻きというのがいいですよね。自分の手で定期的に巻いて、動かすというのが。あと、ケースをスライドさせたら裏にも文字盤がある。どういう構造なんだろうとびっくりしました」

武井「ロマンチックで意匠のある時計だと思います。その域ですともはや上がり時計(様々な時計を買った後の最後として選ぶ時計)になりますね」

HI「そう。上がり時計。女うけは良くないでしょうし、分かる人だけが分かるそういった自己満足の時計です。そういう時計はできれば余計な機能がないシンプルなモデルが良いですね」

「高級時計は自分を律するためのアイテム」

武井「そもそも機械式にはまった理由は何ですか」

HI「クラウン(リューズ)を回したら秒針がぬるぬる動くのが生き物に力を与えているみたいで面白かったのと、それなりに稼げるようになったのであまり舐められたくないなというのが理由です。銀座や六本木のようなアピールが求められる場所で自分をアピールできるアイテムが欲しかったんですね」

武井「そうなんですか」

HI「だから普段はGショックですよ。せっかくの記念日に舐められたら詰まらないから、アピールが求められる場では高い時計をしますが、映画見る時とか、普段はGショックです。基本的にはそうなんだけど、映画館でもライターのくせに若いから舐められたなと感じたら、次行く時はすごい時計して行きます(笑)」

武井「もはや武器ですね(笑)」

HI「そう。武器。高級時計は水戸黄門の印籠みたいなもの。一部の人間にとっては。ただ、高級時計って見栄を張るというのもありますが、高い時計を身につけることで自分がそれに相応しい生き方をしようとするような、自分を律するアイテムとしても考えることもできると思うんです

武井「確かに、そういった考え方もありますね」

HIROKI氏が考える機械式時計の魅力とは

武井「HIROKIさんが考える機械式時計の魅力について教えてください」

HI「クラウンを回したら動くのが面白いのと、それはさっき言いましたね。あとは、メカニックが見られるのが楽しいところですね。裏がシースルーになっている時計はムーブメントを鑑賞できて楽しいですよね」

武井「スケルトン時計も機械が見える魅力が楽しいですね」

HI「そうですね。腕時計は時間を確認するためのものと思うのが普通の考え方ですが、メカニカルを見る楽しさもあると思うんです。この部品どうなって動いているんだろうとか、観察する楽しさを味わえるのは機械式ならではの魅力だと思います」

「STADYPLUS」の海外移転について

武井「さて、最後になりますが、時計から話題を変えさせていただきます。今後の「STADYPLUS」の展開について何か読者やコミュニティの方にお伝えしたいことはありますか」

HI「今コロナで色んな人たちが「旅行したい」とか「外に出たい」と思っています。そういったニーズに応えるべく、このWebマガジンが旅行や観光の魅力について伝える一助になれば良いと思っていますが、コロナが落ち着いたら海外に移住して海外の魅力についてもっと深堀りしたいなと考えています

武井「海外移転ですね。その話は昨年の「紅・勝ち組クラブ」(紅コミュニティが運営している高級クラブ)の会合でもおっしゃっておりました。その理由を改めてお願いします」

HI「移住の理由ですか?今、自分は潰瘍性大腸炎の合併症を患っていて、そのうちの一つが冷え性ですね。日本の冬はどうしても寒すぎて、体を壊してしまい、元々壊れていますが、やはり活動に支障をきたして迷惑をかける事も昨年の冬はありました。移住にはもちろんそれぞれのライターの同意が必要だと思いますが、自分の病気のせいで家族や仕事関係者に迷惑をかけたくないというのが最大の理由です」

武井「そうなると、移住先は温暖な気候の国ということになりますか」

HI「そうなると思います。まだ具体的には考えていませんが、東南アジア辺りなら時差の影響も少なく、日本語と英語が通じる場所も多く、差別も少ないし、候補の一つになってくると思います

武井「確認で伺いますが、全てのライターの同意が無ければ海外に本誌の拠点を移転することは考えていないということでよろしいでしょうか」

HI「自分一人で勝手に移転というのは考えていないですね。そんなことをしたら、それこそ周りに迷惑をかけるだけなので。コロナが落ち着いたら、一度全てのライターの人に意見を聞いてみたいです」

海外移転後の「STADYPLUS」の発信内容について

武井「海外では具体的にどんなことを行いたいと考えておりますか。現段階の内容で構いません」

HI「その国の情報を日本に住む人に伝える仕事ですかね。紅コミュニティは「紅・勝ち組クラブ」というクラブを運営しているじゃないですか(「紅・勝ち組クラブ」は紅コミュニティが運営する高級クラブ)。勝ち組クラブの会合でも、これから日本でコロナ課税なる増税が待ち受けるのを理由に、住民税や消費税すら無い東南アジアへ移住を希望したいという声もありましたが、そういった人たちに向けて移住先の生の情報を伝え、もし気に入れば移住を斡旋できるようなマガジンにしたいなと思っています。あと、日本国内だとコンプライアンスが厳しくてライターの仕事の幅が狭いのが難点だと考えていますが、海外なら日本よりもそれが緩い国が多いので、ライターの仕事の幅を拡げたいという事も考えています」

武井「昨年夏に行った会合では、実際に移住を希望される方のお声も伺いました」

HI「勝ち組クラブの人たちだけではなく、自分が福祉の仕事で接する高齢者のなかにも人生最後の楽しみとして移住したいという人もいます。コロナ対策で日本は莫大なお金をつぎ込んでいますからね。そのしっぺ返しで日本で増税が行われることは金持ちの間だけじゃなく色々な人が予想されていますから、それを危惧して税金が安い国に移住を希望する人に適切な情報を伝えられるようなマガジンにしたいと思っています」

武井「移住後、映画ライターとしての仕事はどうされますか」

HI「続けますよ。現地で。映画ライターとしても、移住のメリットがあるんです。なぜなら、日本に入ってくる洋画は翻訳の関係で海外よりも遅く公開されるのですが、海外でしかも英語圏の国なら日本に洋画が公開される前にレビューを書くことができます。発展途上国でもハリウッド映画は海賊版対策で早めに公開させているんですね。試写会で見れる映画はまだしも、全ての洋画を試写会で見るのはコロナの影響もあって難しくなっています。だから映画ライターとしても日本より早くレビューを書ける、しかも試写会のスケジュールじゃなくて自分の日程で早く見れるという意味で移住はメリットがあるんです」

武井「なるほど。ところでHIROKIさんは今年1月のインタビュー(バイデン大統領当選に関する旧サイトで行ったインタビュー)でも話していられたように、アメリカ滞在歴があります。海外での生活で不安な部分はあまり感じていないところですか」

HI「いや、不安はありますよ。アメリカと東南アジアは生活環境が全然違いますし。住む場所によっても違いますが。ただ、アメリカはアジア人に対する差別がすごかったですが、今もすごいけど、例えばマレーシアのような国は「日本人会」というコミュニティもありますからね。そのあたりの細かい事情はこれから考えることになると思います」

武井「コロナ終息後は恐らく、観光需要が盛んになると様々な専門家や観光業者が予想されておりますね。海外に拠点を移し、海外旅行の情報を発信することは今後の需要につながってくるかもしれません」

HI「そんなこと予想しているんですか。でも、コロナがいつ終わるか、というか終わりがあるとは思えませんが、終わる時期や終わるという意味にも(コロナ後の観光需要増加は)よると思いますけどね。今後は多分ワクチンを打ったという証明書を持って海外に行くことになるんでしょうけど、そんな話よりも国は早くワクチンを打てるようにしっかりして欲しいですね」

武井「若い方はまだまだ先に(接種が)なりそうですが、気長に待つしかないですね」

HI「移住うんぬんの話はコロナが終わってからじゃないと進めないですね。終わるというのは「収まる」の方の意味ですが。またその時に改めて話せたらと思います」

武井「分かりました。本日はインタビューをしていただきありがとうございました」

HIROKI氏のプロフィール

聞き手・記事執筆者:武井誠治