定価30万円以下の腕時計ブランドのご紹介【武井の腕時計コラム】

4月から新社会人になる方で手ごろな価格の時計を求める方もいらっしゃると思います。今回のコラムでは30万円以下で購入できる腕時計ブランドをご紹介します。

ジン


ジンはドイツの時計ブランドです。パイロットウォッチ、ダイバーズウオッチなど高い実用性を誇る時計が特長です。プロユースな時計作りを目指しています。

ジンの長所:
①リューズや回転ベゼルの操作がしやすい
②UXというダイバーズウオッチはドイツの潜水艦Uボートと同じ素材が使用され、その防水性能はなんと500気圧防水!
③文字盤の視認性が優れている
④ブライトリングのように時計というより計器製造のようなブランドのポジショニングがあるため、その質実剛健な作りこみが実用性抜群

ジンの短所:
①一般的なブランドの知名度が低い
②機械式はETA社製ムーブメント
③クロノグラフは日常生活では不要な機能が多い

ロンジン

ロンジンは1832年創業の老舗ブランドです。ロンジンの腕時計はETAをベースにしたムーブメントで比較的安価に手に入れられるブランドです。一時期はリンドバーグの冒険支援を行っておりました。

ロンジンの長所:
①渋いデザインが多く、値段もお手頃価格
②高精度クオーツは年差±5秒という精度を誇る
③機械式のオーバーホール費用が安く、正規店以外で購入した時計も同じ費用で修理ができる

ロンジンの短所:
①ETAムーブメントなのでシースルーから見える部品がチープに見えることもある
②中国では積極的にマーケティング戦略が行われているが、日本での知名度は低い

ハミルトン

ハミルトンは映画界と造詣の深いブランドです。主にハリウッド映画に時計を提供しております。アメリカの雰囲気をデザインした、おしゃれなモデルが魅力です。

ハミルトンの長所:
①針、バックルやリューズの作りこみがしっかりしている。リューズの操作性が滑らかで優れている
②機械式クロノグラフが20万円程度で買えるモデルもある
③部品保有期間は基本的に7年だが、期間を過ぎた時計を正規オーバーホールに出して修理不可とされた場合、現行モデルの割引を受けることができる
④機械式3針モデルのオーバーホール費用が22,000円と他ブランドに比べて安い

ハミルトンの短所:
①アピールが求められる場面では役不足になることもある。買うなら10万円以内にしたい
②クオーツモデルのベンチュラのガラスはサファイアではなくミネラルガラス
③ジャズマスターのポリッシュ仕上げの外見は美しいが、セイコーのように表面にコーティングを施していないためステンレスに傷が入りやすい

オリス

オリスは1904年に創業したブランドです。こちらは上の二つとは大きく違う点があり、それはムーブメントを自社で製造しているという点です。自社ムーブメントでは、10日間ものパワーリザーブを誇るものです。

オリスの長所:
①ウィリアムズレーシングとのコラボレーションをしたモータースポーツの雰囲気と自社ムーブメントをスケルトンで見えるようにしたデザインはクルマ好きにはうってつけ
②1度巻けば10日間巻く必要がない自社ムーブメント
③文字盤の視認性が優れている

オリスの短所:
①並行差別を設けており、正規店以外で購入した時計は修理費が2倍になる
②コスト削減のため針や外見の質感が他ブランドと比べるとチープに見えることもある

タグホイヤー(30万円以下)

タグホイヤーは前回も紹介しましたが、こちらはフォーミュラーワンやアクアレーサーなど30万円以下や30万円台でも購入できるものが多くあります。アクティブに使用できるモデルが多いので2本目に購入される方もいらっしゃいます。

30万円以下のタグホイヤーの長所:
①正規店より安く販売されている家電量販店で購入しても正規品扱いになり、エドワードクラブに入会できる
②安価な割に知名度が非常に高く、時計を紹介しやすい
③人気が高いモデルは売却価格が下がりにくい

30万円以下のタグホイヤーの短所:
①時計の紹介はしやすいが、時計マニアに自慢できるほどのステータスはない
②中古市場では家電量販店よりもさらに安価に入手できるが、並行差別があるため修理費が高くなる
③モデルチェンジが早く、古いモデルは修理不可能になるものもある。ハミルトンのような割引制度もなく、デザインがスポーティーなので一生ものにするのは難しい

オメガ(30万円以下)

オメガは近年マスタークロノメーター化を進めつつ高級路線に突入し、価格も上昇傾向にありますが、オメガも中古市場であれば30万円以下で購入することがまだ可能です。ただし、注意点もございます。

オメガ(30万円以下)の長所:
①オリンピックの公式計時に、007シリーズの着用モデルでもあり、非常に高い知名度を誇る
②コーアクシャルムーブメントは作りこみがしっかりしており、部品の耐久性が高く、オーバーホールの回数を減らせる

オメガ(30万円以下)の短所:
①コーアクシャルムーブメントでない時計は、4~5年に1度のオーバーホールになる。また、オメガはオーバーホール費用が3針で6万円、クロノグラフで8万6千円以上するので、高い維持費は覚悟しなければならない
②スピードマスタームーンウォッチは風防がプラスチック風防で、防水性能も低く、コーアクシャルムーブメントでないモデルは故障が多い
③中古市場では前オーナーがどのように使用していたか不明で、購入後即オーバーホールしなければならない場合もある。しかもOH費用が非常に高い

ユンハンス

ユンハンスは1861年に創業したドイツの時計ブランドです。マックス・ビルの洗練されたデザインで有名です。

ユンハンスの長所:
①マックス・ビルのデザインは視認性が非常に良く、ユンハンスでしか味わえないデザイン
②電波時計モデルも存在する
③軽いので着用しやすい

ユンハンスの短所:
①日本では購入できる店が少ない。正規オーバーホールを依頼する場合、近くに依頼できる店がない場合英語で本社とやり取りする必要がある
②並行差別を設けている
③現行モデルはサファイアガラスが搭載されたが、先代モデルはプラスチック風防。ケースの作りこみが弱く丁寧に扱う必要がある

エドックス

エドックスはスポーツを楽しまれる、アクティブな方をターゲットにした時計ブランドです。エドックスの時計は防水性能が高く、マリンスポーツ向けにも作られております。また、500M防水もあるクロノグラフですが、他のブランドではありえない安さで購入することができます。

エドックスの長所:
①値段の割に性能が高く、コストパフォーマンスに優れている。暑い夏やビーチでうってつけのデザイン
②防水性能を考えればクロノグラフは他ブランドよりも非常に安く入手できる
③自動ヘリウムエスケープバルブやゴールドPVDなど、最先端技術が使われている

エドックスの短所:
①コストパフォーマンスを高くするため凡庸ムーブメントを使用している
②自慢できるほどの高級ブランドではないのでアピールが求められる場面では役不足になることもある
③並行差別を設けている

フォッシル

フォッシルはアメリカのブランドで、最近ではスマートウォッチも販売しております。こちらは5万円以下で買えるモデルも多くあり、デイリーユースで最適です。

フォッシルの長所:
①場所を選ばないモデルが多く、価格も使い捨てできる安さ
②デザインがシンプルで使いやすい

フォッシルの短所:
①価格が価格だけにアピールが求められる場面では役不足
②Gショックのように酷使すると壊れやすい。アクティブに使いたいなら素直にGショックを買うべき

記事執筆者:武井誠治