【づぼらや閉店】最後にづぼらやに行った時の思い出を振り返ってみる

 大阪のシンボルと言えるふぐの専門店「づぼらや」の新世界本店と道頓堀店が、9月15日に閉店する事が決まった。

 コロナの影響で閉店した飲食店は数多いが、1920年から続くづぼらやのような名門店までもが閉店に追い込まれてしまうとは、インバウンド消費に依存していた所が大きかったのかもしれない。

 普段関東に住んでいる筆者は、実家が大阪にあり、大阪に帰省した時にづぼらやで食事をする事もある。昨年、づぼらや道頓堀店に行った時の写真がまだ何枚かパソコンに残っていたので、閉店を前に最後に行った時の写真を残しておきたい。

づぼらや道頓堀店

 アイキャッチ画像は、2019年12月のづぼらや道頓堀店。まだ街に活気があった頃だ。

 づぼらやは本来、予約が必要な店ではないが、海外からも人気のある店なので予約無しで入店するのは難しい。実際、筆者が行った時は座敷に4組入れる部屋の中で、周りを見渡しても中国客ばかりだった。

 道頓堀店は1階と2階があり、1階はテーブル席、2階はテーブルと座敷となっている。一つのテーブルで3~4人だと少し狭さを感じる座席だが、ふぐの味は一流なのは言うまでもない。大阪の友達から聞いた話だが、年末の忘年会シーズンになると、2階が飲み屋のような状態になるそうだ。

づぼらやのメニュー

 づぼらやのメニュー。づぼらやでは、単品からセットメニューまで、ふぐを使った多種多彩な料理が楽しめた。

 

 高価格帯メニューには書いていないが、定食メニューには訪日外国人向けに英語も書かれている。定食メニューに英語が書いてあるのは、様々なふぐ料理を手ごろな価格でオールラウンドに一通り楽しめるので、ふぐ料理に馴染みのない訪日外国人に打って付けのメニューになるからだろうか。

 

焼きふぐ御膳を注文

 この日は、「焼ふぐ御膳」を注文。この定食メニューでは、定番のてっさから、ふぐの唐揚げ、ふぐの寿司、焼きふぐなど、様々な料理をしたふぐ料理をオールラウンドに一通り楽しむ事ができるので、ふぐ料理初心者にはお薦め出来るセットだ。

上段左から、ふぐと春雨のサラダ、ふぐの唐揚げ、焼きふぐ。
中段左から、ふぐ寿司、てっさ。
下段は白米と料理に応じたたれが3つ。

 この写真には写っていないが、ふぐを焼くコンロも付いてくる。大体この位の量で、満腹になるほど食べ応えは十分にある。異なる料理を一緒に食べるのではなく、個別の料理毎一つずつ食べていくと、異なるふぐ料理のそれぞれの味が楽しめる。

 

2階から見える景色

 2階の座敷席の窓からは道頓堀の街が見下ろせるようになっている。

 コロナ以前は、この辺りは中国人の観光客でぼった返していた。ドラッグストアの店内には中国語や韓国語で表記される場所も多く、店員もアジア系がおり、まるで中国や韓国に旅行した様な気分になれる。


 実は、この日以前に行った時は座敷で予約したはずがテーブル席で予約が取られていたので、さすが「づぼら」やだなと関心した事もあったのだが、この日はしっかり座敷に座る事が出来た。 

 

新世界本店

 実はこの後、新世界本店の近くにも寄っていて、その時の写真も残っていたので上げておく。

 づぼらや新世界本店。

 

外国人に依存する店は厳しい状況

 大阪のシンボルとも言えるづぼらやのふぐの看板。このシンボルが今後どうなるのかは未定だが、これぞ新世界と言えるこうした風景がもう見れなくなるかもしれないと思うと、寂しいばかり。大阪に馴染みのある人間からすれば、ふぐの看板はぜひ残して欲しい所。


 コロナ以前の新世界と道頓堀は、本当に大阪なのか分からない程中国客などのインバウンドが圧倒的に多かったので、訪日外国人以外の、特に関西以外の日本人の客に宣伝やアピールをしていれば店を守る事ができたのかもしれない。

 訪日外国人によるインバウンド消費に依存する事よりも、国内の日本人を大切にすることの重要性と、日本人が外国人に負けない位に購買力を高める事が、コロナの一件で教訓として思い知らされた事である。 

(HIROKI)